定期検診について
やっと歯科治療が終わったとほっとしたら、6カ月ぐらいたったらまたメンテナンスに来てくださいねと言われ、なんでまた歯医者に通わなければならないのと思われたことがあると思います。
お気持ちはわかるような気がしますが、それには訳があるのです。
お口の中を破壊する要素には虫歯菌、歯周病菌、そして嚙む力(咬合力)などがあり絶えずお口の中は過酷な環境下に置かれています。
例えば炭酸水や柑橘類の好きな方は酸性度が強く長時間口の中に停滞すると歯が溶けやすく虫歯になりやすくなります。
食物をかみ砕くときお口の中では上下の歯が激しくぶつかり合い、熱い食べ物や冷たい飲み物が繰り返し入ってきます。
この厳しい環境下では虫歯治療後に入れた詰め物、被せ物は変形し、歯との間に目に見えない小さな隙間が生じてしまいます。
その小さな隙間から虫歯菌が侵入して、新たなむし歯を作ってしまいます。
この再発した虫歯は以前治療した部分よりむし歯の進行した分だけさらに大きく歯を削ることになります。
この再治療などを繰り返してしまうと神経治療、被せ物治療などしなければならなり最終的に歯はを失うことになります。
せっかく大切な時間と費用をかけて行った治療を無駄にしないためにも、予防、定期検診の意義を正しく認識して、行動を起こしましょう。